Thinking In The Past.

背景を調べる時代

2018.02.07

最近増えたなと思うのが、バックグラウンドチェックというやつで、要はこの人どんな人ですか、あの会社どんな会社ですかと聞かれることが多くなった。その人を採用しようとしている場合、何かに登壇してもらおうという場合、仕事を始めようとしている場合などで聞かれる。こっちが聞かれるということは、逆もあるだろうから私や弊社もあっちこっちで聞かれているのだろうと思う。

昔から一部の会議室などで行われていたのだと思うが、今は誰でも検索できて、誰でも連絡がとりあえる状況なので、それが社会全体に広がったように感じる。また直接その人が誰とつながっているかが可視化できるので、そこから共通の知り合いを調べてその人に評判を聞けるようになっている。人の流動性が高くなり、直接あったり仕事をした人の評価も出回りやすくなり、前の職場の評判が出回りやすくなった。検索よりも、一緒に仕事をした人の評価の方が適切だと感じる。

契約書などで縛るよりも、私はあなたと共通の知り合いがたくさんいますねということ自体が効く時代が来たのではないかと思う。もちろん相手に自分が言ったことを信じてもらう時点である程度自分に信用がなければならないが、仮に相手より自分の信用がなくても、いくらでも人が繋がれるので多くの人から評判の悪さを聞けば人の判断には影響を与えることができる。それに評価者の評価が適切かどうかも継続すればチェックされる。(評価サイトなどで追いかけているとこの人はちゃんといいものを適切に評価していると思う人もいれば、この人の評価はちょっとという人がいて、後者の信用な失われていく)

大きな流れは、一面だけで取り繕っていた人の評価は崩れ、全方向的に(つまり本来の)評価を受けていた人の評価が高まりやすくなった。私はいずれは人の評判が本来の価値に近づくのではないかと思っている。、ちゃんとやっていればちゃんとした人が評価してくれやすくなったと私は好意的に捉えている。逆にメッキは剥がれやすい時代に入った。特にネットの性質としてメッキを剥がすことには大きなエネルギーが注がれる。

最近面白いと思ったのは、ある飲食店で自分の時はいくらだった、あの人の時はいくらだったのにという話をsnsで見かけた時だ。楽観的かもしれないが、お天道様はみているという前提に立つ人が特をしやすい世の中になっていくと思う。