milはkindestというブランドで乳幼児向けのベビーフードを作っているベンチャー企業です。投資家と社外役員として関わっています。ブランドを定義していく上でブランド名にもなっている優しさについて考えざるを得ませんでした。その中で「本当に優しいことはなんなのか」について議論をしました。
このようなブランドの定義は本質的なところに向かうほど、それを生み出している創業者自身の人生に迫ることになります。ブランドは心底信じていなければ強固なものにならないからです。生い立ちからここに至るまでさまざまな経験と、周辺の方達との出会いを通じて、創業者の人生ができています。「自分自身にとっての優しさとはなんなのか」というのを何度も問いかけながら少しずつ本人が深く納得いくものに近づいていっています。
優しさの定義はまだ完全にはなされていませんが、寄り添うというキーワードが出てきています。厳しい優しさや、温かい優しさなど、優しさにも幅がある中で寄り添う優しさというのは創業者自身の思想なんだろうと思います。コーチングという技術がスポーツにはありますが端的にいって仕舞えば「問いかけ」です。言葉で振る舞いで、さまざまな形で問いかけていき創業者の中にある考えを輪郭がはっきりとした思想に練り上げていくことを伴走しています。